芯まで腐ってる

もうとっくの昔にダークサイド

世界が均一になってきた

グローバリゼーションが広まり、世界が均一になってきたと感じる。

 

その結果先進国に住む人間がかなり追い詰められていると感じるのでそのことについてちょっと書いとこう。

 

誰でも出来る仕事は単価が安い国の人間がやる

 

もう世界中でこの流れができている。アメリカの家にあるものでアメリカ製のものを探したがほぼ全部外国製で殆どが中国製の商品だった。

 

これはおそらく日本でもかなりそういう状況が進んでいて調べたらほとんどが日本製ではなく中国、ベトナムを始めとしたアジアの国で作られた商品ばかりになっていると思う。

 

私の場合、衣類はほとんどそうで靴もほぼ確実に日本製ではない。一応まだ日本の場合ものづくりは残っていてアメリカほど何もかもが外国産ではないが。

 

なぜ日本のものを日本国内で作らないのかというと国外で作ったほうが人件費が安いから。

 

うちの父親は工場長なのだがしょっちゅう中国、韓国へ行って機械を仕入れているし、最近ではもうついに工場をベトナムに作ってベトナムで生産することにしたらしい。

 

もはや日本から工場はなくなってしまう勢いである。

 

中国やベトナムの製品は品質が悪い?

 

安かろう悪かろうの場合もある。

 

ただ、最近ではもう安くてもちゃんとしたものが売られている。コスパ最強。

 

なぜそうなるのか?それは発展途上国の人のほうが向上心が半端なく上だから。

 

日本はゆとりとか言われて向上心のない若者に溢れている。なぜこうなったのかというとバブルを頂点に日本の経済が低迷して賃金が上がらなくなったため賃金も上がらないのに頑張る気が起こらないから。

 

逆に発展途上国の人の給料は日本の10分の一程度。発展途上国の人からすると頑張れば日本と同じ水準まで給料が上がる可能性があるわけで日本人に置き換えれば今18万しかもらってなくても頑張れば月給180万円まで増える可能性があるということ。

 

そりゃモチベーションが違うわな。そんだけ金が稼げるようになるなら寝ずに頑張れる。そうするとどんどん商品のクオリティが上がっていくのは当たり前で安かろう悪かろうから安くて良い物に変わっていくようになる。

 

こうなってくるともはや日本に勝ち目など無い。

 

日本はこういう人々と仕事を奪い合わなければならないのですごく良い商品をすごく安く売らなければ全く売れないということになるわけである。

 

フランスの失業率が10%超え

 

すでにEUではそんな状況が現実化している。

 

イギリスが去年EUから離脱することを決めたがフランスでも同じような状況になってきていてEUから離脱したいっていう極右勢力が力を増している。

 

その理由としてはEU内で賃金の格差が広がり賃金の安い東欧に生産の現場が移った結果仕事がフランス国内から仕事が消え去り酪農家が廃業しまくり農業関係者が一年で300人以上自殺しているという現実がある。

 

今まで関税に守られて野菜や穀物の価格が安定していたのがEUの拡大によってどんどん関税撤廃が広がり野菜や牛乳の取引価格が暴落したのが原因である。

 

トマトはどこで取れてもトマトであり、牛乳も何処産だろうが牛乳なので消費者は高い物を買わず、安ければ安いほど売れる。

 

日本の場合でも中国産と聞くとなんか食べたくないって思うけどアサリなどはほぼ中国産であり、外食すればほぼ間違いなく中国産の食材を食べることになる。コンビニなんかもレジ横のフライドチキンなどほとんど中国や東南アジア産の食品だ。

 

そういうわけで賃金の高い先進国では軒並み失業率が上がっているというわけだ。

 

もうすぐ日本もそうなる

 

今はアメリカやEUがやばい感じで日本はまだましな感じであるが着々と日本でもそういう傾向が進んでいる。

 

よく非正規雇用が日本の平均賃金を下げているから小泉竹中は日本を破壊したみたいなことを言っているがぶっちゃけ派遣法が無くても日本は同じ道を辿っている。今は派遣法のお陰で非正規ながら雇用が保たれているがもしも派遣がなくなったら失業率が上がるだけだろう。

 

なぜなら派遣がなくなれば正社員を雇うかと言われれば雇わないから。一度雇うと簡単にはクビに出来ずリストラ対策に苦慮する未来が見えているからである。

 

今儲かっていてもいつリーマンショックみたいなことが起こるかわからないのに正社員を雇うのはリスクでしか無い。

 

だから派遣を雇うしか無いのである。正社員を雇うのに比べて派遣を雇うほうが倍のコストがかかる場合すらあるのにそれでも派遣を雇いたい企業がほとんどなのは日本の雇用制度が問題になっているからだ。

 

今、私は無職みたいな生活をしていて運動のために近所を自転車でうろうろしているのだが昔工場が立ち並んでいたエリアが全て住宅街になっている。

 

何故か?日本の製造業がどんどん消えているからだ。鉄鋼や造船は韓国や中国が主役だし、家電に関してもシャープが台湾の企業に買収されるぐらい弱っている。

 

つい最近まで超巨大なプラズマテレビの工場があった場所も今では撤退の準備中。そのうちここも住宅街に変わるだろう。

 

製造が消えてどうなるのか?

 

欧米の経済はすでに製造から金融に移行している。日本もいずれそうなるのだろうか?よくわからないがそうなると困るのは庶民だろう。

 

アメリカでもトランプという極端な政策を打ち出す保護主義の人間が大統領になってしまうぐらいヤバイ状況になっている。

 

そのうち日本も同じような道をたどるのではないだろうか?製造業が消えればこれまで工場などで働いていた労働者層が失業して貧困が広がる。

 

今は2020年のオリンピックに向けて製造業や建築業が好調であるが今後どうなるかわからない。一気にバブルが崩壊し多くの企業が倒産してしまう可能性もある。今バブルなの?と思うが1990年頃のバブル最盛期にその時バブルだと感じていた人はほぼいない。まだまだ株は上がるし、土地の値段も上がり続けると思っていた人が大多数だった。

 

今後日本でも世界の先進国が抱えているような移民問題や製造業の衰退、貧困層の増大という問題を抱えてしまうのではないだろうか?

 

歴史は繰り返す

 

これまでの人類史を見るとどんな巨大な国も必ず衰退し、滅びてきた。ローマ帝国だったりモンゴル帝国だったりインカ帝国だったり。

 

それを考えるとアメリカ帝国もそのうち崩壊して滅びるだろう。それが何時になるかは分からないが。

 

 

この問題がどうなるのかは今はわからないが最悪の結果は革命だろう。その革命がどんな形かはわからないが産業革命から続くこの資本主義がもう限界に来ているのは明らかで1%の人間に99%の富が集中している現状を打開するには革命しか無い。

 

 

鎖国最高!

 

高校の時の教師がいつも「私が日本のトップになったら鎖国する!日本が260年も平和だったのは鎖国していた江戸時代だけ!」って言っていてもしかしたら本当にそうなるかもしれないなと最近良く思う。

 

結局このグリーバリデーションによってナショナリズムが見直されるきっかけになってしまったのは皮肉なことだ。