現代人はおそらく過去人類が経験したことのないレベルで自由を謳歌していると感じる。
一昔前は強制的に結婚させられ、猛烈社員が家族を養うために必死で働くのが普通だった。
その一世代前は戦争の時代を必死で生き抜くしか無かった。
更に前は富国強兵の時代であり、その前は生きるために毎日必死で作物を育てるしか無かった。
今はどうだろうか?作物を育てるのはトラクターなどの農業機械であり、品種改良や農地改革で生産性が向上した結果、農家の人口は減り続けている。
人間は食うための労働から開放されて生きるだけだったら働かなくても生きていける時代になっている。
昔のように結婚を強制されない時代になり、生涯独身の人も増え続けている。
結果的に、私は自由になったのだがとにかく生き辛い。ここ数年必死で働くこと無くブログを書いて生きて、最近は派遣社員を始めたものの18時ピッタリで終業なのでその後何もすることがない。
前は釣りが好きで会社が終わったら夜釣りに行ったりしていたがもう最近では全く釣りへの情熱が消えている。魚をたくさん釣って何が嬉しいのか?友人が大きな魚を釣っていても何の感情もわかない。
競馬に関しても最近は情熱が冷めてしまっていてどうせ当たらないし予想するのもなんか無駄に感じてしまっている。4年ぐらい毎週競馬場に通っていたのに最近はテレビでやってるのを3時から4時まで見るぐらいになっている。
もうオレの心を燃え上がらせるようなものが特になにもないのである。
その結果無駄に飲み屋に通い、無駄に酒を飲み、無駄に金を使う。
本当に自由な時間や自由に使える金なんてろくなことに使われないのだ。
この前もテレビでルブタンバーを特集していたがトゲだらけの靴が20万円も30万円もするらしい。ピンヒールも20万とか平気でしている。
本当に自由ほどしんどいものはないよね。常に人と比べられ、劣等感を感じ、マウンティングの中で生きなければならない。
イスラム教を否定する人は女性は肌を隠さなければならないし、一日に何度もお祈りがあって食べてはいけない食べ物があったり、ラマダーンがあったりして自由が無いという。
はっきり言って自由過ぎて辛すぎる現代の日本に生きるよりも厳格なイスラム教の国で生きる方が確実に幸せだと思う。
女性は肌を見せることを禁じられているのでブスでも劣等感を抱くことはないし、化粧をする必要がないから化粧品を買う必要もなく、毎日の時間も節約できる。
酒のように争いの元になる飲み物がないおかげで犯罪も減るだろうし、飲んだくれて道で寝ているような人もいないだろう。
インドのカースト制は他の国から見ると今の時代に身分制度なんて愚かすぎると思うが、インドの人にとっては死ぬまで職にあぶれることがないという点で心の安定に繋がり幸福感が高いという。
有能無能に関わらず、生まれたときから仕事が決まっているので受験戦争や就活などに悩む必要がなく、出世争いもなく、失業もない。非常に素晴らしい制度だという。
インドはまだ強制的に結婚させられる国であるが、ある調査では恋愛結婚と強制結婚を比較して10年後、結婚への満足度が高かったのは強制的に結婚させられた方だったという。
こういうことを考えると自由というのはもしかすると人類史上最も間違った生き方なのではないかと感じざるを得ない。
私は自由地獄の中で今日も生き続け無ければならない…。