最近タトゥーがどんどん一般的になりつつある。
外国人のスポーツ選手や格闘家などではかなりの割合でタトゥーが入っている。
ただ、日本ではまだタトゥーはそれほど簡単に入れ無いほうがいいと感じる。その理由をちょっと書いてみる。
日本の入れ墨文化は根強い
日本では江戸時代まで罪人に入れ墨を入れるのが一般的だった。
そのため、入れ墨と言うと悪のイメージがとても強い。
その後、現代になっても、入れ墨は極道の象徴であり、ヤクザ者を見分けるために非常に役に立っている。
日本では入れ墨=やくざ者と言うイメージが先行しすぎてヤクザものの映画が人気だった時代の人間からするとタトゥーは入れ墨だから極道という発想になりやすい。
ファッションで入れたタトゥーでも高倉健の映画を観ていた世代からすると入れ墨=ヤクザにしか思えないのである。
入れ墨お断りの風呂屋が多い
暴力団を追放すると言う意味からお風呂屋さんには入れ墨禁止という場所がとても多い。日本の銭湯や温泉の9割以上は今でも入れ墨やタトゥーは入場お断りになっているだろう。(一部の下町はオッケーなところもある)
タトゥーでも一生自由に温泉に入れないというのは日本に生きていくことを考えると非常に大きなデメリットだと言える。
献血できない
入れ墨を入れると日本では6ヶ月間献血がNGになる。クリスチャーノ・ロナウドはそれを理由にタトゥーを一切入れないと言っているらしい。
もしも家族が事故や病気になった時に輸血できないというのは非常に悲しいことである。
いつになればタトゥーが日本の社会に受け入れられるか?
これは極道の妻たちのような任侠道の映画が一般的だった時代を生きて来たと思われる今の50代ぐらいの年代の層が死に絶えるあと30年後ぐらいには受け入れられる時代が来ると感じる。
結局今の30代ぐらいからは入れ墨=タトゥーで海外のアーティストやスポーツ選手がファッションで入れているごく一般的なものになっているものの50代より上の世代でファッションでタトゥーを入れている人はほぼゼロである。
そんな人達がタトゥーを受け入れる日が来るはずもなく、あと30年はタトゥーを入れた若者を見ても頭がおかしなヤクザものといっしょにするだろう。
そういうわけで、あと30年後今の50代の人間がほぼいなくなり、苦情を言う人がいなくなったタイミングでタトゥーが日本に受け入れられる日が来ると感じる。
人間は価値観を変えることが出来ない生き物で、地球が球体だということが一般的になるまでに約100年かかっている。それは地球が平面だと信じていた人間が全ていなくなったタイミングであり考えを改めることが出来た人間はいなかったと言える。