スーサイドスクワッドという映画を観てきたのでその感想を書きたい。
まず、この映画はバットマンシリーズのスピンオフ的な作品で普段敵役のキャラクターを主役にしてみた作品。
めっちゃ強い悪者が出てきたら捕まえてた強い悪者を使って部隊を作って戦わせたらええやんという感じ。悪党全員死んでもデメリット無いしうまいこと行ったら行ったで儲けもんやみたいな決死隊(スーサイドスクワッド)を作ってみたらめっちゃ強い悪者が出現してその戦いを描いている。
で、この中で出てくるめっちゃ強い悪者が魔女なのだがこの魔女が世界征服を始めた理由がとてもまっとうだと思ったわけだ。
この魔女は数百年前に封印されて最近復活したのだがこの現代の世界が魔女を神だと思っていなくて機械を神だと思っているから思い知らせたいという理由で世界を破壊し始めた。
このメッセージは非常に考えさせられるものがあって確かに今の世界は機械に頼りすぎていて今後もどんどん機械を進化させて本当に神のようなものを創りだそうとしている気がする。
例えばAI技術。
すでにAIはチェスや囲碁、将棋などの分野で人間を超えてきていてどんどんと進化している。今ではiPhoneに搭載されているSiriのように気軽に使える人工知能が普及している。
今後このような人工知能が非常に発達していけば人間の生活はとても楽になるだろう。何も考えなくても全部人工知能がやってくれる。
皿を洗うのも人工知能、料理をするのも人工知能、3Dプリンターでものを作るのも人工知能。
もう人間が必要とされなくなっていく未来が見える。車だって自動運転が当たり前になるし、病院だって健康管理や医療機器に人工知能が使われるようになれば医者も看護師も要らなくなる。
手術もロボットが行えば正確にミス無く行えるし、今みたいに医者に大金を包まなくても良くなる。
ただ、本当にこのままでいいのか?
AIにすべて任せてしまってボタン一つで料理が出来てしまってそれがおふくろの味?人間味というものがすべての場所で失われていく気がする。
猿の惑星2だったか3だったか4だったかでは核爆弾を神と崇めて最終的に爆発して全員死亡みたいな悲しい結末になっていたが今の人間もそうなりそうで怖い。
機械を神として機械に頼りきって最終的にターミネーターみたいに暴走した機械によって人間は滅ぼされる。
そんな悪夢のような未来を見た魔女が一度機械を全て破壊して人類にこのままでいいのかを冷静に考えなおさせるために世界を破壊していると考えると非常に納得できる。
ただ、現実には魔女はおらず人工知能の進化は止まらない。
私はこの映画を見て暗黒の未来を想像してしまった・・・。