サイクリングが好きで特に何も考えずに近所の河原のサイクリングロードを走る事がある。
サイクリング中は特に何も考えずにただただペダルを回すのだがそうしているうちにいろいろなものが浮かんできて思考がはかどったりする。
昨日もクソ寒いなと思いながらも近くのサイクリングロードを走っていた。冬の河川敷は川の水が減るからと言うのもあり、工事だらけ。特に年度末も重なってサイクリングロードが分断されているところもある…。
そんな走りにくい道を走っていて北風に負けそうになっていた時、急に「俺はいつも自分に負け続けて生きてきたな」という考えが浮かんできた。
北風には立ち向かう気力があるが、自分に打ち勝つ気力はない。ただただ逃げ続けた人生だったと思う。だからこそ第一志望の大学に受からなくても別にいいやと滑り止めに入ったし、好きな女の子が居ても振られるぐらいなら告白しなくていいやとか考えて逃げて生きてきた。
その結果、今30代後半の独身無職である。
なぜこういう生き方になったのかはいろいろな理由があるのだが、まず、小学校の頃いじめられた時に親からいじめられるなら逃げればいいと言われ、戦うことを止めさせられた。
そして、中学から私立中学に行くことになり、一応公立ほどいじめっ子も居なかったわけだが、一応いじられキャラとして中高6年間ずっといじめなのかいじりなのか不明瞭な領域で生きていくことになる。
大学受験どうしようかと思っていたのだがその頃ラジオでよゐこが話していたのがギリギリ狙えるランクの学校の2ランク下の学校には勉強せずに入れるというのを聞いてなるほどと思った。有野が勉強したくなくて2ランク下の高校に入ったのだが、そこにギリギリ必死で勉強して入ったのが濱口くんだったらしい。
勉強から逃げてもちゃんと芸人として大成しているわけだし、逃げるのが全部ダメってわけでもないわって思ったのだった。
その後、全部逃げることにした。
逃げちゃダメだ！って言ってるのはシンジくんだけでいい。俺は逃げる。野生動物でも戦って無理そうな場合大体逃げる。死ぬまで戦う動物ってのは中々いない。縄張り争いとかでも最終的に逃げたほうが負けということになって死ぬまで戦うことは稀。
そう、人間ぐらいなのである。死ぬまで逃げずに特攻したりするのは。生物として異常なのは人間だけ。
ってことで俺は生物として標準的な逃げるという道を歩み続けることにしたわけだ。
ただ、今気づいたのだが人間としての標準が逃げないだった場合、逃げ続けた人間の居場所は必然的に下の下の下になる。人間の世界では超生きづらいってことだよ。
有野さんもお笑いの世界では必死で頑張ってゲームセンターCXではどう考えても逃げたほうがいいレベルのことをやり続けている。無人島でも小麦を徹夜でチネるとかマジできついことまでこなしている。
ということで、人間なら逃げないほうがいいんじゃね？自分に負けないで生きていこうと思った昨日のサイクリングなのであった。
