日本人は貯蓄が好きだ。
そのせいで投資に金が回らなくなっている。
日本人の貯蓄好きの始まり
ホリエモン曰く、日本人が貯蓄好きになったのは戦前の洗脳で戦争にかかる金を集めるためにみんな金を銀行に預けようという政策を進めたことがきっかけであったとのことだ。
戦後復興の時にもお金が必要なのでみんな貯金をしよう!と洗脳し続けた。
その結果、日本は他国と比べて圧倒的に貯金好きな国民になってしまったのである。
老人が何千万円も溜め込んで死ぬ
しょっちゅうニュースになっているが振り込め詐欺みたいなのに老人が引っかかって何千万とかの被害に遭っている。
それは逆に言うと何千万も使いみちのない金を蓄えているということになる。後は死ぬだけの老人が何千万円ものお金を貯蓄しているわけである。
うちの死んだばあちゃんもなんだかんだで1000万円ぐらいの遺産を残して死んだ。この金は正直残った金であり、実は阪神大震災の時に家が半壊して建て替えた時に4000万円ぐらいキャッシュで払っている。普通に考えて阪神大震災がなければ5000万円もの金を残して死んでいったことになる。
遺産を残すのが正義なのか?
じいちゃんばあちゃんの残した家は今親が住んでいるのでこれは良かったと思うのだがお金の1000万円は下手すりゃ遺産相続争いに発展した可能性がある。
運良くうちの親が家を相続し、親の兄弟が現金を相続するという形になったので良かったような気がするのだが家の資産価値からすると多分土地とか入れて5000万円以上にはなっているので叔母が金持ちじゃなきゃ納得いかんってなっていた可能性がある。
そうなれば裁判になったりして仲が悪くなった可能性もある。
そう考えると遺産を残すというのは正義どころか悪にしかならないと私は思う。
遺産は残らず使い切るのが理想
うちの親には常々遺産は全て使い切ってくれと言っている。でないと俺が姉と相続で揉める可能性があるからだ。
使い切ることも出来ない金を溜め込むというのは残された人間に火種を与えるということを考えて欲しい。
貯蓄をやめて投資に回せば日本が貧乏にならずに済む
ピケティが言っている投資収益が労働収益をここ200年常に上回ってきたという「r>g」という法則を考えると日本が今後貧乏にならずに済むためには貯蓄ではなく、投資に金を回す必要がある。
アメリカはこのことをみんな知っていてみんな投資をしている。みんな老後の資金を投資で運用しているので政府は株価を下げるような政策を絶対に実施できずリーマンショック以来右肩上がりで株価が上昇し続けている。今後もこの流れは継続していくだろう。
日本も1000兆円と言われている貯金総額を全て投資に回せばこれ以上貧乏になり続けるということはありえないだろう。何も考えずにS&P500に投資し続けるだけで年5%の利回りになるわけだからだ。
それを政府も推し進めたくてiDeCoや積立NISAなどの制度を作っているのにまだまだ利用が少なすぎる。