芯まで腐ってる

もうとっくの昔にダークサイド

時は巻き戻らない

時代は常に移り変わっているが本当にどうやっても昔には戻ることが出来ないのだなと感じる。

 

明治時代、蒸気機関車が日本に入ってきて人力車の人の仕事がかなり奪われた。

鉄道の時代もモータリゼーションの波に飲まれどんどん廃線が増えている。

 

農業も昔は殆どの国民が農家だったのに今は輸入や機械化で極一部の人間の就労先になっている。

 

今後、起こっていくであろうドラスティックな変化としては自動運転の電気自動車が世界中で増えていくことだろう。

もうすでに中国では実証実験が行われており無人のタクシーが人を運んでいる。10年後までに実用化するとのことだ。

ヨーロッパでは2030年までにガソリンエンジン車が発売出来なくなる。日本も追随せざるを得ないだろう。

 

こうなればエンジン車の需要はどんどん無くなっていく。高性能なモーターを積んだ車であればいいだけなのだから。すでに高性能なモーターは存在しておりテスラではガソリン車を超えた電気自動車が発売されている。

autoc-one.jp

 

ということであと10年で日本の高性能なエンジンは市場から締め出される可能性がある。

完全には置き換わらないもののガソリンエンジン車市場は大きく縮小し、日本の貿易黒字は減少の一途だろう。

 

今の日本のものづくりで唯一世界よりも一歩抜きん出ているのが自動車産業であり、時価総額ランキングで世界50位以内に入っているのはトヨタぐらいだ。だがすでに同じ自動車会社のテスラ・モーターズには負けている。

 

今後エンジン自動車がどんどん減っていけばトヨタ時価総額ランキングから姿を消すことになり日本が世界に対して優位に立てる産業が日本から消えることになるだろう。

 

まだネジとかそういう部分は日本の精密な技術力が評価されているものの今後はそういう地味なところでしか活躍できない国になっていく。

 

悲しいけれども日本が世界を席巻していた1980年代のような時代はもうやってこない。

ソニーウォークマンが世界中でブームになったり、日清のカップヌードルタイムズスクエアのど真ん中に広告をうっていたのも過去の栄光でしかなくなる。

 

悲しいけれどももう二度と日本がすごいみたいな時代は来ないことを受け入れるしか無いのである。