芯まで腐ってる

もうとっくの昔にダークサイド

好きなことを仕事にするな

好きなことを仕事にする!みたいなアホな考え方に支配されて俺みたいになるなと言いたい。

 

俺は新卒で好きな釣りを仕事にして釣具屋店員になったのだが毎日釣具に囲まれて生きていくなんて最高じゃないかって最初は思っていた。

でも業界の裏側を知れば知るほどなんだか釣具店の店員が嫌になってきてやりがいを失い辞めた。

 

その後釣りブロガーとして収入が毎月50万円を超えるぐらいの状態になって更新し続けるために義務感で釣りに行くような状態になっていた。

ハイシーズンは毎日釣りに行かなきゃなんないし、オフシーズンでも週に2回は釣りに行かなきゃならない。

そんな生活を3年ほど送っていたら急に何が楽しかったのかわからなくなってしまった。

 

前は純粋に釣りが好きで何も言われなくてもなんの収入もなくてもただ一匹の魚に会いたくて釣りに行っていた。気温2度でも原付きで海に行っていたし、手の感覚が無くなっても釣り竿を振り続けていた。

 

そんな感情が思い出せなくなってしまった。

 

あんなにワクワクしていた釣りが日常になり、色々な釣り場へ行くことが義務になり、あんなにキラキラしていた釣り場への景色が普通に見える様になってしまった時、釣りというものと一旦離れたくなってしまった。

 

それから更に3年ほど経ったが今は近所の川でチヌ釣りするだけで十分な感じになっている。

前は記事を書くため、閲覧ユーザー数を増やすためにバカみたいにいろんな釣りに挑戦して釣具を売るために経費でたくさんの最新釣り竿、最新リールを書いレビューを書いていた。

気づくともう3年以上釣り竿もリールも買っていない。

最新の釣具の技術は3年前に完成し尽くしており、もはや新製品が出ても何も欲しい要素が無いので買えない。

チヌ釣りぐらいしかしなくなったので今ある竿とリールであと10年はいけると思う。

 

ぶっちゃけ好きなことを仕事にしてそればっかり毎日やることになると最終的に虚無に至るような気がする。

 

まぁ釣りのプロは飽きないようにするために自分で道具開発したり、ルアー開発したりしてテレビ番組で紹介したりトーナメントで勝つために頑張ったりしているのでさらなる高みを目指せるから頑張れるのかも知れないが趣味程度でやってる人間からするとその趣味を仕事にしてしまったらそのうち虚無に襲われるような気がするのだ。

 

好きなことを仕事にしたいと思っているひとはそうなる覚悟をするか、好きなことを仕事にし続けるために目標をもったり、使命感を作ったりする必要があるだろう。